ベン・ハー

7作目

1959年に、チャールストン・へストン主演、ウイリアム・ワイラー監督で制作されたアカデミー賞史上最多の11部門受賞の超大作。

35年以上昔、本作をカトリック系中学1年生のガキんちょ(私)は、宗教授業の一環として学内上映で鑑賞し、その壮大な3時間半の物語にいたく感動し、キリスト教に対する興味が膨らむきっかけになり、まんまと学校の思惑にやられた覚えがある。

そんな私的影響の強い大作が、去年通算5度目の映画化。

原作の小説に原点回帰し、映像、雰囲気、正確な歴史検証、全てが完璧だとか。
和解と赦しをテーマとし、59年度版の10倍の製作費で、歴史的大作をリメイクするんだから、相当の覚悟と自信で挑んだろうと推測されるが・・・

現在の観客は根気がなくて飽きやすい、それを危惧してか上映時間が短すぎて物語に抑揚がない。
金はかかっているのに、映像の壮大さは59年度版の方が圧倒的。
影の主役といえるキリストの人間味が強すぎて、出演時間は短い。
特典のメイキングで観せた感動シーンが、何故に本編でカットされているのか?。
更に言えば、キリストの顔出しちゃったら想像力膨らまないでしょっ!
観客には、その想像力さえも期待できないってか?

観客の映画リテラシーを低く設定し過ぎだ。

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