ニュースの真相
10作目
2004年アメリカ合衆国大統領選挙中に、現職大統領のジョージ・W・ブッシュの軍歴詐称をスクープし、大反響を呼んだCBS「60ミニッツ」のアンカーマン、ダン・ラザーと、当時の敏腕女性プロデューサー、メアリー・メイプスらが、権力、メディア、大衆バッシングと戦う実話を元にした作品。
基本になる真実は揺るぎないのに、その真実に至るまでの過程に疑惑が生じれば、他人の粗探しが好きな大衆の注目が一気に集まり、真実の追究よりもバッシングが主になってしまう。
特に現代のネット環境で、素性を晒した主人公が匿名大衆の公開リンチにあう様は、とんでもない恐怖でした。
散々攻撃されて、会社もクビになり、大きなダメージを受けるのに、時が経てば世間は忘れ去るから、本作の製作でやっと名誉回復できた彼らは幸運な方なのかもしれない。
特典映像には実在の2人のインタビューが収録されており、これは、あるべき報道メディア精神を語る記録として貴重だと思う。
最後は誰も助けてくれない。
強固な信念を持った個人の戦いなんだと痛感。
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