テレビ朝日に物申す
一昔前なら有名人が逝去されたら、縁の深かったTV局は特別追悼番組くらい放送したもんだ。
10月1日、アントニオ猪木が逝った。
昭和世代で、この喪失感に耐えられず、心の持って行き場に困っているオッサンは私だけでないはず。
猪木の新日本プロレスを観ることで「半信半疑」という用心深い立ち位置を教わって、自分は純粋真っ直ぐ君にもニヒリズムに陥ることもなく、コロナ禍でまともな思考を維持できた。
ダブル・ミーニング、逆説の真意、フェイント言語という謎かけを否応なしに経験し、日本語の隠れた意味も学んだから、つまらん人生に深みが得られたと思っている。
猪木が率いた新日本プロレスは昭和の黄金時代、テレビ朝日の金曜8時から1時間、他局の強豪番組を相手に視聴率競争を争って、局はそれ相当な恩恵を受けたはずだ。
なのに追悼番組が従来の時間帯深夜のたった30分だって?
そりゃあまりに冷たくないかい?
この恩知らず。
人でなし。
猪木の偉大さを微塵もわかってないな。
大袈裟な物言いか?
いーや、昭和世代、新日本プロレスと共に生きた世代なら皆憤慨している。