ジョーのあした-辰吉一郎との20年-
映画というよりは、辰吉インタヴューの歴史です。
プロボクサーとして一番成長する時期を病気で無駄にしてしまい、自己が思い描いた世界に到達できなかった男は、諦めきれずに再起を狙う。しかし、2008年強制的に引退選手扱い(日本ボクシングコミッション規定から)になり、日本国内でのボクサーとしての活動ができなくなってしまう。それでも、再起を思い孤独の道を行く様が、時系列のインタヴュー場面の彼の老け行く変化と合わさる。
常識外の頑固を貫き通した故に完成した作品。
今後も彼の生き様に注目し、声を聴きたいと思わせてくれました。