コロナ禍のゴール

たぶん3回目の接種が迫った局面で、どうしても発信したかったのでしょう。
獣医学者・宮沢先生の知識がある方へ向けた長文呟き。

コロナ禍のゴールはなんなのだろうか?
私には弱毒化して普通の風邪のようになったら終わりという意識があった。
超高齢者や糖尿病など基礎疾患をもっている人は、弱毒化が完了するまで感染から逃れることは仕方がないことで、彼らにとってはしばらく少し不便な生活を強いられると思った。
一方、幸いにして新型コロナウイルスは、基礎疾患をもたない若者や子供に対してはもともと弱毒であったので、彼らは普通に過ごして、集団中で免疫をもっている人を早めに増やせば良いのではと思っていた。
ただ、新型コロナウイルスに弱い人は徹底的に守る必要はあると思っていた。
ワクチンでもある程度免疫はつくけれども、発症しない(重症化しない)人は、わざわざ長期的リスクが未知のワクチンを接種することはなかったのではなかろうか?
それに加えて、私はコロナウイルスのスパイクタンパク質に対して抗体をあげること自体がこわかった。
mRNAワクチンは不完全なところがあって、私は今回のmRNAワクチンのコンセプトに納得していなかった。
LNPは抗原提示細胞以外の様々な細胞に入りうる。
そうすると免疫をもっている人(感染して回復した人や複数回ワクチンを接種した人、近縁のコロナウイルスに感染して交差免疫を持っていた人)がワクチンを打った場合は、ワクチンを取り込んだ細胞が感染細胞として認識され、抗体や細胞傷害性T細胞で攻撃されてしまうおそれがある。
ちょっとやそっとでは人は死なないとしても、少なからず自分の体の細胞を痛めつけてしまう。
また、スパイクタンパク質を標的に用いると聞いたとき、ADEのことは本当に考えなくてよいのかとおそれた。
今回はマクロファージで増えにくいウイルスだったため、ADEは考えなくてもよいという考えもあるが、変異や組換えによってそのようなウイルスが出現する可能性はないのか真剣に恐れた。
mRNAワクチンの将来的なポテンシャルは認めるが、何も新型コロナで試す必要はなかったのではなかったと思う。
分解しにくくなるように修飾したmRNAも私にとっては未知数であった。
mRNA配列によってはLINEのL1酵素によってDNAに変換される可能性もわずかながらにあると思った。
何度でも感染するウイルスに対して、集団免疫という概念はなかなか難しいが、これまで風邪コロナウイルスに対しては、人は感染するたびに細胞性免疫がついて、重症にならないようにするという戦略ではなかったのか?
コロナウイルスに対して、抗体が誘導されにくいメカニズムはよくわからないが、コロナウイルスに対して抗体はADEの可能性があるために、哺乳類はなるべく抗体価をあげない仕組みで対抗してきたのではなかろうか?
コロナウイルスに対して中和抗体が集団中に上がれば、中和抗体から逃れるウイルスが出現するのは当たり前の話で、中和抗体の標的であるスパイクタンパク質を抗原に用いる限り、いたちごっこになるのではないかと思っていたが、現実にそうなってしまった。
今までの新型コロナウイルスの変異をみていると、極めて理にかなう形で進化している。
受容体とスパイクタンパク質の相性もどんどん良くなって、細胞の中へ入りやすくなっている。
つまり、感染性は上がる方向に向かった。
その一方で、弱毒化も進んでいると私は思った。
確かに論文を読むと弱毒化してないようにもみえるけれども、国内の野外のPCR検査の結果と、発症者の比をみると、ほとんどの人は発症していないように見える。
一部の人にとっては強毒の場合もあるけれども、全体的には、弱毒に向かっていると思った。
今、オミクロン株が発生したが、これはとても理にかなっていて、中和抗体から見事なまでに逃れているようだ。
さらに、弱毒化もさらに進行しているように見える。
私が2シーズンで落ち着き、5シーズンで風邪化が完了するのではと予想していたけれども、まさにそうなりつつあると確信している。
日本はもともと何らかの形で細胞性免疫をもっていたとも思っている。
それは旧型のコロナウイルスなのか、未知のヒト腸管コロナウイルスなのか、動物のコロナウイルスに対する免疫なのかはわからないけれども、欧米と被害の状況を比べるとそう考えるのが自然だと思った。
現在日本は、デルタ株に対して、ほぼ「集団免疫」の状態に一時的になっていると考えて良いのではないか。
町に出れば、警戒している雰囲気はあまり感じられない。
飲み屋さんだって風俗だって通常通り営業している。
一方、欧米では依然として猛威を振るっている。
この現実を早く受け入れて欲しい。
日本人は交差免疫をもっているのだとしたら、オミクロン株も恐れるものでもないと思う。
悪くても第5波程度の発症者数で収まるのではなかろうか。
この予想は外れる可能性もあるから最高度に警戒するのだという考えもある。
しかし、そんなことではいつまでもコロナ禍から抜け出せないではないか。
もう少し様子を見るのは必要として、ある程度オミクロン株の病原性がはっきりすれば、ほぼ通常通りの生活に戻すことを私は強く望んでいる。
国民は我慢の限界に近づいている。
煽り報道に流されることなく、個人が風邪ウイルスに対する普段通りの対策をすれば良いだけのことではないか。

ウイルスやワクチンに対する専門的知識を有して、内心危惧することがあるのに、世間を慮って黙ること、後になって実は知っていた等発言するのが耐えられない正直な方なのでしょう。

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