隠してないですよ
ウサギは症状を隠す生きもの、ポーカーフェイスなどといわれて、飼主さんが気づいたときには病気が重症化していることが多い。
そういえば、昔当院のオリジナルカレンダーでも啓蒙したことありました。
最近これって本当かな? と思うようになりました。
イヌ・ネコのように鳴いてアピールすることがないから感情が捉え辛いだけで、よ〜く目で観察すれば理解できるものでは?
ウサギで最も多い病気であろう鬱滞などは、軽度な食欲不振から緊急性の苦痛を伴う腸閉塞まで様々ですが、食べる量・糞が減ること、普段と異なる動きをしたり全然動かなくなったりすること、お腹が痛そうな仕草まで、飼主さんが観察可能な症状は様々見せてくれます。
現にプロの飼主さんは、鬱滞の相当初期段階で愛兎の変化を受け取って、当院へ連れてきてくれます。
もちろん飼主さんの判断が間違っていることは稀。
そういうプロの飼主さんが当院には複数存在してますので、決して限られた人間だけが備える特殊能力とも思えません。
プロの飼主さんが増えたことが、愛兎の平均寿命を飛躍的に延ばし、今となっては “ウサギは症状を隠す” という認識は時代にそぐわないと思うのです。
どうでしょう?