注射針

当院の診療を見学した飼主さんは、私が愛兎の背中に次々注射を刺すのを驚いて見る方もいます。
自分が刺されることは大嫌いなのに、この仕事を20年以上していると全く躊躇なく刺せてます。

患者さんの注射部位は、基本皮下で最も痛みが発生し難い部位です。
必要に応じて筋肉など、痛みを伴う場所に刺すときは、事前に飼主さんに伝えると共に、極力痛みが生じないよう気をつけて実施します。

注射針も最近のものは細く、痛くない滑らかな素材と最新技術が導入されており、たまに失敗して自分の指に刺さっても、想像するほどの痛みは感じません。
飼主さんが目を背けたくなる気持ちに反して、当の愛兎に針が刺さる瞬間ピクリともしない様子からも推測できると思います。

当院では他にも歯の処置、皮膚切開等、できるだけ飼主さんの見ている前で実施することを心掛けています。
もし自分の子供が病気になって病院へ連れて行くことになったら、子供が頑張って治療を受けている姿を見守ってあげたいと思うのが親心だと思いますので。

しかしひとつだけ注意点があります。
決して愛兎に「頑張って!!」と声をかけないでください。
彼らは決まって「抵抗」や「逃走」に頑張ります。
そりゃそうですよね。
そして毎回私に注意されても「頑張って」と言ってしまう飼主さんの気持ちも察します。
が、結果暴れて処置が長引いて愛兎が損するのは悪しからずです。

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