待合室での触れ合い
先日子宮癌の切除手術を受けたウーちゃん。
手術当日の飼主Sさんは、心配で涙が止まらない状態でした。
獣医師として麻酔・手術の詳細を説明し、Sさんに理解してもらうことはできたのですが、飼主目線で安心させてあげることができませんでした。
そこに、待合室に居合わせたななちゃんの飼主Kさんが、助け舟を出してくれました。
ななちゃん、実は半年前に同じ子宮癌の手術を受けていまして、当時KさんもSさんと同様に泣いていた飼主さんでした。
気持ちを理解できるKさんに元気付けてもらい、Sさんは幾分落ち着いたようでした。
最近は獣医師やスタッフによる「グリーフケア」、飼主さんの気持ちに寄り添う「待合室診療」の重要性が語られていますが、飼主さん同士でも可能な助け合いがあり、そんな場面が自分の病院の待合室で見られて感動しました。
Kさん、ありがとうございました。