年末大掃除的な診療はできん
久々に、なんなら今年初めて&最後のつもりでやって来て、愛兎が長期に抱えてきた問題を、一度で解決してしまおうという年末大掃除的な診療はできない。
そういう仕事は往々にしてやっつけ仕事になると思うのだが、飼主さんがそれを許すはずがない。
要は到底無理な話だということ。
治療の優先順位を決めて、年明けからも通院必至と覚悟してもらう。
納得できないなら他所に行って頂く。
他所でもどうにもならんと思うけど。
もう一点。
久々の来院でウサギは必要以上に怯えている。
定期健診で足繁く通って、嫌々ながらも慣れてるウサギとは、雲泥の差で怯えている。
自然界で被食者の動物は、いざ肉食動物に捕獲され食べられる寸前、死に際の痛みから逃れるために、自らアドレナリンを沸騰させ心臓を止める生体摂理が働く。
ペットウサギも元来被食者。
上述の生体摂理故、久方ぶりの来院、重病、高齢患者は、長時間の無理な検査、処置、治療を避ける。
このことは診察の場では説明する時間も惜しいから言わないし、そのような説明が必要な飼主さんは偏見で申し訳ないが、理解力の乏しい方が殆どなので、説明しようとすると予想以上の時間をロスする。
即ちそれだけ患者が危険になる。
しかし本ブログだったらこうやって説明可になるが、読んでくれる飼主さんは総じてリテラシーの高い方々だからそもそも必要ない。
肝心の読んで考えを改めてほしい飼主さんは、このブログに興味ないから見もしないわな。
自分が届けたい相手に届かない。。。なんとかならんものかと最近よく考える。