対価を求めない理由
昨夜のオンラインセミナーを終えて。
前日(金)当日(土)と忙しい両日だったのに、昨夜は19時過ぎにはピタッと来院が無くなりました。
たぶん、皆さんセミナー開催を認知して気を使って下さったのでしょう、ご協力ありがとうございました。
また、セミナー本編も今年最後に相応しい勉強熱心な方々の参加によって、最後の質問コーナーも有意義なものとなり、私は大満足、その後の飯と酒と紫煙が美味かったです。
受講料は徴収していませんが、謝意で投げ銭下さったIさん、ありがとうございました。
自分で言うのもなんですが、ボランティアで毎月やってしまう獣医師なんていないと思います。
特に「先生」と呼ばれる人種であれば、自分の知識を他に分け与える際、無報酬でやる愚か者はいません。
自分がその知識を得るために費やした苦労や、結果見出した価値を実感しているからです。
なのに私はボランティアで皆さんに提供し続けています。
私がウサギ愛に満ちているから・・・ではありません、残念ながらそれは絶対ないです。
診察時に飼主さんに余計な説明を繰り返し、無駄な時間を費やしたくないからです。
これまでセミナーに参加された全員に、それは伝えてきました。
さあ、その上で想像してみてください。
毎月私が無償で、個人の時間を割いて、1時間以上の講義内容を用意して、真面目に実施したセミナー。
受講後の皆さんが私の期待に応えられなかったら?
私が満足いくウサ飼いになれなかったら?
私の期待は決して難しくはありません。
最低限コントロール、投薬、強制給餌ができて、飼主過失由来の愛兎の病気や怪我を防ぎ、ウサギ・ヒト共々可能な限り快適に暮らすことです。
もしセミナーに対して報酬を求めていたら、できない飼主さんにはフォローをする必要があります、商売として。
しかし私は対価を頂いていない、ある意味お節介でやって、受講者の貴重な時間を頂いている身だとも思ってますから、相容れないならスパッと切ればお互いスッキリの筈です。
理解できないのか、根気がないのか、甘えてるのか、鈍臭いのか、正直私には謎なのですが、何度も同じ質問を繰り返したり、教えを請いたり。
あまりの拗さに辟易して、カルテにも記載して「その問題、◯月◯日にも相談されましたよね?」とこちらが嫌味のように指摘しても我関せず。
そういう飼主さんとの関わりは、できるだけ避けたいのです。
いきなりゾッとしました?
大丈夫です。
そういう飼主さんにならなければいいのですから。
愛兎にナメられないよう、頑張ってくださいね。