噛みつくウサギについての正直な印象
動物病院は、ある意味危険な職場です。
病気を治療してもらって感謝する動物はいません。それどころか、体調が悪い上に怖い場所(動物病院)に連れてこられて、拷問されて(あれこれ検査され、痛い注射や処置)、時には意識まで失わされ(麻酔・手術)・・・
獣医師は恐怖と憎悪の対象、特に髭面で飼主さんからも強面と評判の私なら、更にこの傾向は強いでしょう。
だから、中には防衛本能から、噛んで攻撃してくる動物もいます。
イヌ・ネコなら、まともに食らうと、一時生活に支障がでるほどの傷を受けることもあり得ます。
では、ウサギならどうか?
私的な感想ですが、可愛いもんです。
おちょぼ口での攻撃ですから、ウサギの扱いに慣れていれば、容易に制御できますし、仮に噛まれたとしてもイヌ・ネコほどの大きな被害は起きません。
診察時に噛みついてくると、あっ、この子、結構元気あるじゃん、と安心するくらいです。
そして、そんな子が何度か通院するうちに「このオッさん、なんだかわからんけど手強い奴だな」と噛まなくなってくれると、こっちは勝手に認めてもらえたと悦に入り、飼主さんの前でこれみよがしに抱っこするのです。
噛みつくウサギ、ウェル噛むです(笑)