インフルエンザについて
園内のコクチョウから鳥インフルエンザ陽性反応が出て、昨日から休園している東山動物園のニュースによって、地元のインフルエンザに対する警戒感が高まっているのでしょうか、今日の午前の診療で飼主さんから質問されました。
「先生〜、ウサギはインフルエンザに感染するの?」
「いえ、現状は感染しませんよ」
「ウサギもトリと同じように1羽2羽と数えるから、心配になっちゃって」
そこと関連づけて心配するのかーとちょっと驚きましたが、ウサギがどうして1羽2羽と数えられる習慣があるかは、以前述べたことがあります→これ。
ついでに匹と頭の違いも→これ。
それで当院ではウサギを数えるときは、1匹2匹としています。
ま、それは置いといて本題。
ニュースになっているインフルエンザは、現状ヒト、ブタ、トリで問題になっているものです。
インフルエンザウイルスは遺伝子が非常に不安定で変異しやすく、その結果動物→ヒト、ヒト→ヒトへ感染する危険性があります。
現在進行形でちょくちょく変異し病原性を変化させますから、将来的にはウサギに感染するインフルエンザが出現するかもしれませんが、とりあえず現状は神経質になる必要はないと思います。
もちろんウサギには風邪の総称としてスナッフルがありますから、鼻水やくしゃみには気をつけて、発見したら早目に動物病院へ行きましょう。