できませんと即答する飼主

愛兎の治療を完璧にするためには、自宅での投薬が欠かせないことが多い。

投薬は、何か美味しいものに薬を混ぜてウサギを騙して飲ませることが毎回上手く行けば良いのだか、そうもいかない場合もあるので、飼主さんが強制的に飲ませる技術を習得してもらう。
そして投薬技術習得の前に、愛兎をコントロール・抱っこできて、家族内でウサギが一番下に位置することを認識させることも必須だ。
最低限これらのことを飼主さんがマスターした上に、強制給餌や老後の介護技術の習得がある。

当院に来られる9割方の飼主さんは、各技術を順調に習得して愛兎の長寿に貢献している。
他と比べれば優秀な方々ばかりで満足するべきかもしれないが、私的にはこれらが不可な少数に目が行ってしまう。

自宅でのコントロール・投薬ができないことで十分な治療が受けられず、病気の苦しみを引きずったままの生活を強いられるウサギ。
見兼ねて飼主さんに「なんとか頑張ってもらえませんかね?」と努力を促しても「できません」と即答。
なかには照れ笑いで答える方までいらっしゃる。

その飼主さんの気持ちに全く寄り添えない自分の頭には “因果応報” の4文字が浮かぶ。
己が病気になったとき、周りは何もしてくれないんじゃない?

Shame on you!

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