おとなしい?

診察台上でスタッフと手際よく患者さんを処置していると、決まって飼主さんは「うちの子おとなしい〜」と感心しますが、そんなことは全然ありません。

処置されている最中の彼らは、緊張して身体が固くなっていますし、少しでも隙があったら逃げようとします。
これは主観ですが、自然界では食べられる生きものだから、容易に受け入れたり従う性格では生き残れませんので、ウサギは反骨心旺盛だと日々の診療で感じています。

毎回の診察時、大嫌いなオッサン(私)、オバっ、あっ、オネエサン(スタッフ)に上手いこと制御されて、仕方なく従っているけど、蹂躙の恨みを晴らすべくリベンジを伺っているのがひしひしと伝わります。
こちらが飼主さんとの雑談に夢中になったり、体調不備で緊張感が途切れたりすれば、瞬時に反乱開始するでしょう。

油断すると、暴れたり、逃げたりするのが必至。
挙句に、自身の身体を程良く制御することも不可なほど抵抗して、命に関わるような損傷を負うほど破天荒。
そういう患者さんと一日中相対していれば、それなりの精神疲労があるでしょう。
。。。と年始早々私のつまらん愚痴を聞いてほしい訳ではなく、私の知る限り院内で “おとなしい” ウサギはいないということを知ってほしくて、これだけクドクド書きました。

チャンチャン。

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