君のいた時間

N師匠のオススメ。

週刊現代で10年以上続く連載コラム「大人の流儀」から、著者と亡くなった愛犬・ノボとのエピソードを抜粋した一冊。

無頼派の著者が、愛犬に人間以上の、人間ではおよびもつかないものを持ち合わせていることを見出し、愛おしい存在として共に過ごした時を振り返る。
著者が「東北一のバカ犬」と身内下げ(最近、文字が読めても文章が理解できない日本人が多いから、こんなことにまで断らないといけないのがストレスだが)するのが、ノボとのエピソードコラムの始まり。
毎回楽しみにしていたから既読だが、こうやって1冊に纏められると、改めて両者(1人と1匹)の絆の深さを実感した。

準備をしておこう。
君たちが去った後、哀しみの淵に長く佇むことが起きれば、何のための出逢いだったのかわからなくなる。
生きものであれ、人であれ、別離のこころの持ち方を備えておくことは礼儀である。

礼儀を備えていない、いや、言い方が悪いな。
将来必ず訪れる別離のこころの持ち方を、今まで意識すらしたことないウサ飼いに、是非読んでほしい一冊です。

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