自分で決める
コロナ禍の混乱した世間と同様、世に流布されるウサギ飼育法も様々で、そこには獣医学的見地とは関係ない、場合によっては相反するものも多数存在しています。
何を信じてその飼育法を決定するかは、飼主さんの意思によって決められるべきであり、それによって起きる結果には、もちろん納得しなくてはならないでしょう。
とは言っても複数の飼育本に目を通し、ネット関連を一通り巡回すると、言ってることが様々で返って混乱することが多いです。
イヌ・ネコと異なり、つい数十年前まで家畜として飼養効率と成長度だけを追求してきた動物だから、現状仕方ないことなのかもしれません。
10年以上継続してきた飼育講習では、ウサギが元来持つ習性や特性を説明し、ウサギに快適生活を提供する方法を紹介してきたつもりです。
そこにはウサギを診る獣医師共通の知識もあれば、私の経験と主観から話すこともあります。
今までに学んできた知識と照らし合わせ、各自考えて、自分で決定したことに従って愛兎を飼育してくだされば良いと思います。
しっかりした意志のもと飼われているウサギは幸せだと思います。