愛おしい
たまには本音を述べたいと思います。
愛兎のやる事なす事全てが愛おしい。
そんな風に思っている飼主さんが診察中の愛兎を見つめる姿。。。私は不気味に感じてしまうことが。。。ときにあります。
ウサギはイヌ・ネコと比べるとネコに近い性質の生きもの。
要はその行動の殆どが自己中、ツンデレで例えれば90ツンで僅か10がデレで生きているのに、ヒトは勝手に解釈して、無理解に、愛情を注いでいる。
ウサギの性質を知らないまま、知ろうとしないまま飼うと、ウサギにとっては迷惑になるような愛情が注がれる訳です。
診察中にそのような愛情を恥ずかしげも無く言葉に発し、愛兎に陶酔する様を惜しげも無く見せる飼主さんは、ヒトの10倍ほどのスピードで生き、飼主さんを追い抜いて老化していく愛兎の一生を請負う想像をしたことはあるのか?
愛兎が老齢に達したとき、介護や看取りを適切に行えるだろうか?
その時わからないことを私に尋ねるだろうけど、的確に理解できるだろうか?
溺愛飼育から現実に目を向けることなんて可能なのか?
愛おしい
もともと古語で「いとほし」という語に由来しており、弱者に対する「かわいそう」という感情、本来「見ていてつらい。気の毒だ。かわいそうだ」という意味を持つ。
私は、そういうウサギが愛おしい。