シックスセンス

ウサギは心肺機能が繊細な生きもの。

若い個体でも持久力が無く、少し興奮させただけで息が上がる様子を見れば、飼主さんも理解できると思います。
肥満や老化によってその性質は危険度を増すので、診察時に定石通りの検査や処置を施す可否判断が重要になります。
やりたい検査や処置を断念して、負担の無い治療のみで患者は復活できるのか?
リスクを飼主さんに説明・同意を頂き、勝負するべきか?
判断を誤れば患者さんは命を落とす。。。のですから重要な選択です。

判断基準は1つ2つだけでなく、診察台上の患者さんの状態を手早く(時間に余裕ありませんから)詳細に把握することで決めます。
そのなかには、体重がどれだけ減ったとか、心拍数や体温がどうだとか、数量的に示されるものだけでなく、敢えて誤解を招く言い方になりますが、私はシックスセンス的な直感を幾分働かせています。

毎日ウサギを診続け、場数を踏んで、痛い思いして、悩み考察することで、そういう直感が養われたと思っています。
もちろん長年補佐してくれている2人のスタッフにも備わっている感覚です。

偉そうなこと書きましたが、同業者の方には理解される話だと思います。
ちなみに私は、ウサギに関しては上述の感覚が働きますが、もう長年診なくなったイヌ・ネコには働かなくなっています。

なんて、いつもと違うテイストで何カッコつけた話してるの?とお思いでしょうが、今日まさにこの感覚を実感した診察がありまして。
それで、今日こんな患者さんが来て、悩んだけどこうして、こうなって。。。って書いちゃ、あまりにも稚拙ですし、ジジイの自慢話も嫌なので。

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