ウサギの感受性

今日の名古屋は、朝から空を雨雲が覆うどんよりした一日でスタート。
病院の入口シャッターを開けイナバを外に出してあげて、診療準備をしていたら、今年最初の蚊に刺されました。

文献等で正式な記載はありませんが、ウサギは薬剤に対する感受性が強い動物といわれています。
中でもアルコールやそれを基剤にした薬物には敏感に反応すると、私がウサギ診療をスタートした15年ほど昔は言われていましたので、今でもウサギの採血の際、アルコール綿は使用していません。

ヒトとの共同生活の中でウサギは様々な薬剤に暴露されます。
今の時期なら、蚊取り線香、ベープマットから始まり、芳香剤、消臭スプレー、ケージ掃除用の洗剤、洗浄用ウェットティッシュ、ウサギの身体に直接つけるブラッシングスプレーやムースシャンプーなど。
個体によって感受性に差はありますから、これらに暴露されたウサギが全て体調崩すわけではないと思います。ウサギ用と記載がある商品なら信頼しても良いのかもしれません。

しかし私見ですが、今までにこれらが原因で調子を崩したと推測される症例をいくつも診てきましたので、私は自分が飼っているウサギには、一切の薬剤に当らないような配慮をしています。
ケージのある部屋に芳香剤、消臭スプレーをまかない。
ケージの掃除は、タワシで水洗い&天日干しだけ。
そもそも室内飼育動物ですから蚊に刺される危険は少ないし、蚊が媒介する感染症もウサギには報告されていませんから、殺虫剤は使用しない。

危険性は全て排除して飼育した方がよくないですか?

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