徹夜

学生時代は最高3日連続なんてこともあったが、この歳になるとそれは難しい。。。ということを、先日久々に徹夜して実感した。

「時間栄養学入門」の著者、早稲田大学 先進理工学部の柴田重信教授によれば、徹夜ができる生物は人間だけ、人間以外の生き物は、絶対に徹夜できないらしい。
全ての生き物は、体内時計から外れた行動はできないため、眠気を我慢して起きていられない。
考えたことなかったけど、言われてみればそうだと思った。

では、人間だけが徹夜可能な理由は?

例えば、実験室でマウスの遺伝子を改変すれば、体内時計から外れたリズムで生活する個体を無理やり作り出すことはできるそうだ。
ただ食事や交尾をする時間がわからなくなるので自然環境では生きていけず、子孫を残すことなく死んでしまうらしい。
だから、体内時計に逆らう生き物は生き残れず、すべて絶滅してしまうらしい。

なのに人間だけは、例外的に脳の大脳皮質が発達したため、体内時計に反して生活できるようになったという。
大脳皮質の働きで寝る時間を無視して徹夜で行動でき、電気を発明したので夜間でも光を浴びられるという訳だ。
ただ、そんな徹夜生活を続ければ当然様々な弊害が訪れる。
高血圧などの生活習慣病や癌をはじめ疾患にかかるリスクが高まる。
免疫力も低下するので免疫系の病気にも感染しやすくなる。
アレルギー疾患にかかる可能性が増す。
悪影響は身体だけにとどまらず脳にもおよぶので、うつ病が発症しやすくなり、自殺者が増えるとも言われているそうだ。

実は自分の身近な大切な方に、完全夜勤の仕事をしている方がいる。
せめて休みの日には、しっかり太陽に当たって休息とってほしい。
もし、この方が健康害し元気なくなると、間違いなく波及して私も元気なくなるから。
体内時計は普段意識することないけど、思いの外大切です。

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