ミス日本のグランプリ辞退について

先日ミス日本にウクライナ出身の美女が選ばれたことは、最近せせこましい事ばかり目立つようになった日本でも、懐の深さが感じられるニュースで嬉しいことだった。

出身がどこであっても、日本語を話し、日本文化で育ち、日本人としてのアイデンティティーを育んで、日本で暮らすことに違和感を感じないなら、それはもう日本人じゃないかと思う。
現在戦争中で、国際法を守る側のウクライナ出身というのも、日本が世界に向けたメッセージ性があって良かったと思っていた。

なのに。。。
現在の風潮の、まさに「せせこましい」空気に潰された。

ミス日本の参考基準には「3つの美」があるらしい。
1, 内面の美 : 成長する意欲
2, 外見の美 : 美しさを磨く意欲
3, 行動の美 : 社会に貢献する意志
そして「日本を良くしたい」と考える全ての女性が選考対象だという。

一方、最近やたら世間が糾弾する「不倫」は犯罪ではないから、やったとしても国から懲役刑や罰金刑などの罰を受けることはない。
あるのは当事者間の民事での争いがあるだけだ。
要は部外者がああだこうだ言うのは、正直当事者にしてみれば、甚だ迷惑でしかない余計なお節介なのだ。
聖書のなかの「姦通の女」(ヨハネによる福音書題8章)に、寄ってたかって石を投げる行いなのだ。
私? 自分の過去振り返って、よう投げれません。

出版不況の昨今、業績悪化の週刊誌を一瞬蘇生させるために、都合良く標的にされた可哀想な美女。
なんで美談のまま、3つの美を満たす女性という幻想を抱かせたまま、皆で祝ってやれなかったかなー。

週刊誌が作り上げる「せせこましい」空気は大嫌いだ。

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