チンパンジーは死なず、ただ消え去るのみ

歳とって、周りの人間がぽつぽつ逝きだすと、いやがうえにも死生観を考えるようになる。

そんななか目にした、霊長類学者・豊田先生のコラムが興味深かった。
日本は高齢化社会から多死社会へ移行、2040年に死者数がピークを迎えるそうだ。
2040年、そのとき私は72歳。
直撃世代ではないが、十分何かあっても不思議じゃない年齢だから、余計と本コラム真剣に読んでしまった。

「多死社会・日本」で「我々はどう“死”と向き合うのか」…動物の「死」に対する行動にヒントがある…!

「死を恐れるのは人間だけ」…サル研究者が“タイの森の中”で見た「驚きの光景」

私的には、現代は死を直視することがない時代(飢餓や戦争に直面しないから)だから、ペットの死は死生観を養う貴重体験になると思っていました。
だから「チンパンジーは死なず、ただ消え去るのみ」には妙に納得してしまいました。
死に直面しないから死生観が養われない。
ヒトは儀式(葬式)を通じて死を実感する。

しかし、死生観を養うことで他者の命を尊重したり、自身の死に覚悟が持てると思っていましたが、逆に恐れが増すことにもなり得るとは。
死者からの説明がない一方向性だから、答えは永遠に得られませんが、興味が尽きることないテーマです。

1つ星 (8 投票, 平均: 1.00 / 1)
Loading...

Comments are closed.

サブコンテンツ

このページの先頭へ