肝臓数値上昇と溶血
ウサギが急に食べなくなって元気も無くなった。
うっ鬱の治療しても反応しない場合、次のステップの一つとして血液検査することが当院では多いです。
すると、なかに肝臓の度外れた数値の上昇と溶血反応を見る場合があります。
肝臓の主な働きは3つあります。
1, 体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵
2, 有害物質の解毒・分解
3, 食べものの消化に必要な胆汁の合成・分泌です。
飼育環境・餌は全く変化ないのに、ある日突然起きる場合が多いので、飼主さんが知らないうちに「なにか」をいたずら食いし、それが肝臓機能を障害したのかもしれません。
溶血は赤血球が壊れて、その色素が血清・血漿中に出て赤みがかっていることで、ウサギがネギ類、ニラ、ニンニク等を食べることで起きるとされています。
それ以外にも芳香剤、消臭剤、殺虫剤、化粧品、ヒトの薬、子供のお菓子、観葉植物、キッチン・洗濯機の排水など、ウサギが口にすると危ないものは家の中に溢れています。
治療→完治に至っても、結局原因の「なにか」は謎のままということは多いです。