改めようとは思わない
ウサギは自然界では被食者。
いつも神経研ぎ澄まして安全確保し、繊細で用心深い生活を送っている筈で、その習性は家畜・ペットを経ても失われていないと、日々の診療で実感します。
病気で調子が悪くなって来院されるのですが、本人が訴えて来るのではなく、そこは飼主さんの見立て。
そしてその見立ては必ずしも的確でなく、診察台上でひと暴れしたらThe end になりそうな状態のウサギもいます。
飼主さんの見立て間違い、即ちウサギのことをよく理解してませんから、そんな危険な状況ももちろん把握されていません。
だから、険しい表情で迅速に診療に当たる我々の気持ちもわからない。
そんな調子ズレしたヒトとの相互理解は困難だし、努力しても成果が得られない経験も積みました。
開業して四半世紀。
子供の自立支援も目処が立ち、事業規模を拡大する計画もない私には、仕事で利益追求しようという欲がありません。
「お客様は神様です」という気持ちが微塵も無ければ、サービス業の一端を担っているという自覚もありません。
ですから「ズレた」飼主さんに無駄な時間を割いて、肝心の患者さんの不利益になるようなことはしません。
説明責任は果たします。
ただ、説明の仕方に威圧感がある(それはこっちが緊張感持ってる様)とか、診察があっという間に終わる(患者にストレスかけないため)とか、不機嫌そうだ(それはあなたがズレてるから)とか言われても、私的には改めようとは思わない。。。場合もあるんです。