雪イト深シ 花イヨゝ近シ
雪イト深シ 花イヨゝ近シ
大正の思想家・柳宗悦、彼が晩年に、自身の心の遍歴や宗教的真理への思索を詠んだ短文のうたの一つで、心偈という。
解説は以下の通り。
雪が烈しく寒さが厳しい時こそは、花の季節がいよいよ近附いたと思え。
この世のことは、ただ暗さのみではあるまい。
丁度陰が濃ければ濃いほど、反面に光も強いことを証拠立てているようなものである。
暗は明に裏附けられる。
雪の頃ともなれば、花は既に吾々を待っているのである。
そのしんしんと降り積もる雪の中から、花の季節は刻々に近づいてくるのである。
苦難の大は、希望の大を約束する。
2017年、人知れず苦労した方々、光は直ぐそこ、もう一踏ん張りだ!