アメリカン・スナイパー

「プライベート・ライアン」の2億1600万ドル(約259億円)を超え、戦争映画史上最大のヒット作となり現在も上映中のクリント・イーストウッド監督最新作。
原作はイラク戦争に4度従軍した「伝説の狙撃手」「ラマーディーの悪魔」クリス・カイルが著した自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」
映画化のための脚本製作中に主人公が殺害されるショッキングな事件が起き、伝記映画としてはシナリオを詳細に知っていながら鑑賞した観客が殆どという特異な作品。
なのにアメリカでは爆発的にヒットし、解釈に関して保守派とリベラル派の間で大きな論争が巻き起こっている。
そのアメリカでの社会事情は映画評論家の町山智浩氏が的確な解説をしている。

アフガン・イラク戦争反対派のイーストウッド曰く「『アメリカン・スナイパー』は職業軍人や、海軍の将校、何らかの事情で戦地に赴いた人々を描いている。戦場では様々なことが起こるという見方以外に、政治的な価値観は反映されていない」と発言。

要はマスコミの屁理屈に騙されず、イデオロギーに嵌り過ぎず観れるかが問われる作品。
昨今の国際情勢を考えたら、日本人だから対岸の出来事とは言えなくなった問題作でしょう。

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