覚悟を伴った立派な言葉

イギリスの首相に続いて、ブラジルの大統領もコロナに感染したようだ。

コロナ下で大統領が選択した感染を受け入れる方針を、日本のTVとそれを聞いた世情は狂気の沙汰と貶した。
私的に言わせれば、それは表面的な見方、浅慮だと思う。

ブラジルは人口の50%が貧困層で、1%の富裕層が国家財産の28%を所有する。
そりゃ1%の富裕層はロックダウンを求めるだろうし、その声も大きく報道されるだろう。
しかしそれをやってしまったら、たちまち50%の貧困層は困窮し、餓死者が急増するのではないだろうか。
富裕層が声高にロックダウンを要求しても、大統領の目は貧困層を見ていたのだと思う。

「驚いていない。国民とダイナミックに触れあう仕事であることを考えると、既に感染したと思っていた」

「恐れる必要はない。これが人生だ」

国の主導者として、覚悟を伴った立派な言葉だと思うのはおかしいかい?
私に言わせれば、狂気の沙汰と決めつけた想像力の欠如の方が、よほどおかしいが。

1つ星 (3 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ