消化管を順調に機能させるために
地道に啓蒙することで、ウサギの食餌・飼育方法は大分認知されて、消化器疾患の来院は以前と比べ減ってきた実感はあります。
それでも無くなることはありませんし、依然腸閉塞に至っては重篤な病気で、これからも可能な限り発生頻度を減らす努力が必要だと思っています。
治療中、当の飼主さんに私が次々説明・助言しても、あたふたして頭に入らないのは、考えてみれば当然のこと。
だからアナログですが、全て書き出してお渡しすることにしました。
以下に掲載しますので、皆さんもチェックし全てを実施してください。
・食餌は牧草中心にして、ペレットは体重の1.5%にとどめる。
オヤツは葉物野菜。
・換毛期のブラッシングは頻繁に行い毛球予防。
・適度な運動は消化管運動を促進する。
ケージに閉じ込めっぱなしにしない。
・外に出して日光浴させることで概日リズムを整える。
正常な換毛と消化管運動を実現します。
・消化管(特に胃)を触って状態を把握し、適切な処置をとる。
圧が無ければ、自宅療養可。
圧があれば、直ぐに動物病院に受診。
腹部をマッサージすることで消化管運動は促進されます。