ウサギの老齢餌
前回のcafeさんでの勉強会後に来ていただいたウサギフード業者さんから、ウサギの老齢餌について意見を求められました。
業者さん曰く、老齢になると咀嚼能力が低下するので、チモシーの摂取量が減って体重減少してしまうウサギもいる。その場合アルファルファを給餌して、少ない量でもカロリーが採れるようにする事を勧める意見があります。どう思われますか?と話を振られまして考えました。
咀嚼能力が衰えるほどの老齢ならば、餌を飲み込んだ後の消化管運動だって衰えている筈。栄養吸収を高カロリー食(アルファルファ)で達成しようとしても、消化不良で吸収されず排泄されてしまうのでは? また胃腸鬱滞のリスクも増える気がします。
大切なのは、咀嚼に負担をかけない+吸収性の良い餌の選択だと思います。
柔らかい形状、例えばペレットは水でふやかしたり、柔らかい牧草を与える。当院ではコーヒーミルで粉砕した牧草を与えていた飼主さんもいました。また、ウサギ用流動食は動物病院で販売してもらえます。
咀嚼に負担をかけない=柔らかい餌→歯が伸びる危険性、が心配されますが何を優先順位にするかで選択は変わると思います。
頑張って食べても必要量を得る前に疲れてしまうほど老化し、どんどん体重減少して可哀想な姿になるなら、楽に食べて吸収できる餌を給餌してあげる事が最優先事項ではないでしょうか。
また老齢ウサギは餌以外にも、水分摂取法を気遣う必要があります。
これは過去のブログで述べました。
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