TAR/ター

11作目

誘われて久々に映画館で鑑賞。

2022年アメリカ製作のドラマ作品。
監督は本作が通算3作目、なんと16年ぶりの発表で、その間何やって生計立てていたのかと余計な想像してしまった。
その監督、本作の脚本構想段階でケイト・ブランシェットを主演に設定していた。
神経質な楽団の女性権力者が、ハラスメントに手を染めて、メディアに告発されることによって、精神を病んでいく過程、なるほど彼女の容姿・演技、全てが適役だ。

人種・性別問わず個々の人権に神経質な昨今、本作で取り上げられた問題は、現実社会でも顕著化している。
業界の慣習を盾に不問にし、当事者はそのまま居座り続けるのか、それとも世間から抹殺されるのか。
本作で描かれたクライマックスは後者だが、それでも主人公の精神が張り詰めたままなのが痛々しい作品だった。

同ジャンルとしては「セッション」が思い浮かぶが、本作の方が鑑賞者の精神的苦痛は大きい。

1つ星 (4 投票, 平均: 1.00 / 1)
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