PCR検査妄信反対

2月11日代々木第一体育館で、プロボクシング世界王者らが参加し、新型コロナウイルスと闘う医療従事者や患者を支援するチャリティーイベント「LEGEND」が開催される。

開催趣旨には何の問題もない、いいことだと思う。
ただ気になったのが、当日は選手と関係者だけでなく、マスコミ、観客まで、関わる全員がPCR検査を受け、陰性だった人だけが参加できるイベントにするというところ。

ちょっとネットで検索すれば相当見つかるが、最近はPCR検査を収益の柱にしている民間の病院や検査機関が多い。
しかしその検査手技は熟練の検査技師でも相当な神経を使うもので、付け焼き刃の操作では自ずとエラーが多発するとされている。
最新のヒトの手があまり関わらない全自動PCR検査機器であっても、不純物混入が検査の信頼性を落とす要因になっている。
また1つのウイルス断片を1兆倍まで増幅して判定する方法は、例えるならば、誰もいない部屋で髪の毛1本見つけて泥棒が入ったと騒ぐようなものだと例える識者もいる。
もちろんそのウイルス断片は、感染性の有無に関係なく検出される。
そもそもこの検査法の開発者が、闇雲に感染症の診断に用いるべきでないと警告している。
本来ならば、咳などの症状がある患者に限り、CTなどの画像診断と合わせて確定診断の補助として用いるべき検査の筈だ。

そのPCR検査をイベントが開催されるたび、無症状の健常者に参加資格として義務付けるきっかけになったりしないか?
無症状でも陽性反応が出たら病人扱いで2週間隔離か。
そんなリスク背負ってまで試合やコンサートに行きたいか?
自営の人間なら絶対無理だ。

加えて1月19日の全国医学部病院長会議の報告によれば、新型コロナ感染症の中等症・軽症病床利用者の半数弱が無症状症例であり、これらの患者(私見では彼らは患者ではないが)をスムーズに大学病院以外の病院や療養ホテルへ移すことが課題になっているようだ。
であるなら、各イベント毎にPCR検査徹底させて無症状陽性者炙り出すのは、医療現場の逼迫に繋がらないか?
これ本末転倒じゃん。

イベント業界は自分で自分の首を絞めていないか?
それともPCRで一儲けしたい業界に利用されているのか?

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