2020年を振り返る

2020年もあと2週間。
ちょっと早いけど、4月からずっと続く憤りを総括するつもりで書いてみる。

今年は新型コロナ感染症が発生し、それによるパニックが予想外に長引き、ヒトの生活様式が一変した年だった。

私的には、発生当初に厚生労働省が発表した “感染者の8割が軽症で、他のヒトにうつさず” で、大きな危機感に襲われることなく、不謹慎にもその後の感染死者数の推移を見て安全を確信したのに(それは今に至ってもだ)、世の流れはオワコンといわれた筈のTVの扇動に煽られ、日本より酷い海外の感染状況を同一視する短絡思考、予想外の過剰恐怖と全体主義の形成に至った。
集団心理の怖さをマジマジと実感する出来事を、戦時でもないのに味わうとは。

そもそもインフルエンザなら流行期に年間1000万人、ほぼ国民の10人に1人が感染していた。
だから日々の生活で「誰々が高熱で寝込んだ」という話はよく聞いていた。
このインフルエンザと肩を並べるためには、1日に3万人の感染者を出さないといけないのに、何故に2〜3千人程度の感染者、いや、PCR陽性者で狼狽ることがあろうか。
また、ワクチンや治療薬があっても完璧ではないから、インフルエンザの関連年間死者は1万人だ。
対してコロナ感染死者は現在までに2642人とされ、年末までに3000いくのがやっとだろう。
感染者、いやPCR陽性者の割に死者が多いと思うか?
実は、これはあらゆる死因であってもコロナ感染なら無条件にカウント、後に精査され間引かれる前の数というから、真のコロナ感染死者って一体どれだけ少ないのよって話だ。

逆に4月から国をあげて抑制対策をとったお陰で、現在コロナの病勢が抑えられているのだという意見もあるが、危機感煽る識者だけを重宝するTVが報じた内容(40万人以上が死ぬとか)と、日々のデータ状況との乖離が酷いので甚だ疑わしい。
現実を客観的に直視できれば、過剰な自粛は必要なかったのに、TVに出てくる専門家の発言を疑いもなく受け入れ、世間はいともたやすく権威に騙された。

少なくとも結核やSARSと同等の危険度とするのは、早急に見直すべきだった。
結局身近でコロナ感染者をひとりも見なかった、なんて者は私を含めて案外多い筈。
コロナから身を守るために外出控えろというならば、他にもっと怖くてヒトを死に追いやる感染症が世の中にはうじゃうじゃだから(肺炎の死者年間9万5千)、お前は一生独り家に篭って生きろと言わざるを得ない。
なのに来年も指定感染症のままというから、まったく。。。

腹立たしい話はまだ続く。
日本では、コロナ禍の抑圧が海外のデモのように外には爆発せず、内向し自殺が急激に増えている。
国内自殺者数は、8月から全国前年同月比15%増、地元愛知県に至っては驚くべき60%増となり、知事が緊急メッセージ出すほどだった。
そしてその後も勢いは収まらず、10月には前年同月比40%増でコロナの死者数を上回った。

男女でみると女性の自死が急増しており、10月前年同月比83%増というとんでもない数字だ。
また、コロナ感染悪化の危険性が少ないとされる子供でも、去年を大幅に上回るペースで自殺が増加していることから、経済が回らなくなればコロナの病勢と関係なく女・子供、弱者から死に追い遣られることがわかる。
それは、新型コロナの指定感染症扱いを1年延長し、雇用助成金の補助が2月で切れることで、更に悲惨な状況へ進むだろう。

日々PCR陽性者数を発表し続けると同時に、自殺者数も発表したら世間は震撼する筈だ。
全てはTVが扱うかどうかなんだよ。

TVの扇動に乗せられて「Stay Home」を合唱したことで経済が止まり、ヒトの交流が途絶え、困窮したりストレスを受けても他者と接する機会を絶たれ、誰にも頼れず実行してしまったであろう自死。
この際「お前の口が言うか?」は禁句にするから、早く「Don’t Suicide」を合唱しろよと思ったが、そんな気配は一切なし。
「いや、オレ自身はコロナそれほど怖くないけど、爺ちゃん婆ちゃん守るためだから」なんて、突如似つかわしくない敬老精神発揮した「Stay Home」だった(80代以上でも感染者の8割が復活してるのわかってて叫んでたのか?)のに、何故に直接的な救命表明である「Don’t Suicide」は芽生んの?
なんだかんだ綺麗事言っても、結局は他者よりも「Save My Life」。
「Stay Home」叫びながら、本当は己の命が一番大切でTV観て怯えていたか、ただ流行りに乗っかった浅はかな行為だったとしか思えん。

現在グローバルスタンダードと化した行き過ぎた個人主義は、長い目で見たら己の首を絞めることになるという想像力が働かんバカの極みは救いようがない。
経済回すより何より命が大切という生命至上主義も、巡り巡ってより多くの命軽視という結果を招く、という事に気付けない稚拙さも同様だ。

家庭内感染が半分以上を占めた時点で、既にコロナとどっぷり共存状態という事実を受け入れ、往生際の悪いゼロコロナの概念は捨て去るべき。
実質被害を過剰評価しなければウィズコロナを受け入れられるのに、いつになったら不要不急を楽しむ人間らしい生活が戻り、弱者が救われるのか。

しかし。。。
なんでこうも易々とTVに騙されて恐怖に踊らされる人間が多いのだろう。
“人間は必ず死ぬ” ということを認識してないのかね?
昨年の死者総数は137万人、ということは国民100人に1人が老衰、病気に事故、自死で亡くなっているんだよ。
コロナの死者3000人、国民43000人に1人が亡くなる感染症だけを特別視して、経済殺して他の死因を無視するバカさ加減がわからんのかね?

これから更に寒さが厳しくなれば、ヒトの風邪に対する抵抗力は落ちるから、PCR陽性者数も感染死者数も当然増加するだろう(それでもインフルエンザ以下だろうが)。
そうなるとはまたTVは活気付く筈、視聴率獲得のために魂売ったんだから。
そして今までの煽りが間違いだったと認めようものなら、一斉糾弾必至なので絶対に過ちは認めない。

自粛自粛で、年末商戦、年忘れ、忘年会、クリスマス、な〜んもナシ。
あるのは今の閉塞感を抜け駆けできるかもしれない年末ジャンボ。。。当たるかいっ、そんなもん。

コロナが収束するかどうかは、感染防御策云々より実は各々の心意気次第。
来年、少しは目を覚まし声を上げる人間は増えるのか?
それともまだ、困窮・疲弊する弱者を横目に、自分は “今は” 生活に支障ないから無関係と沈黙を貫くのか?

一刻も早くコロナを指定感染症から外せって。

。。。と近年稀に見る憤り募る年だった。

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