銀河の片隅で科学夜話

物理学者 全卓樹による科学コラム22話。

天空、原子、数理社会、倫理、生命のカテゴリーで、其々1話15分程度で読める、著者がチョイスした一般にあまり流通していない話題で、手軽に思想が膨らむ読物になっている。

学生時代から数式が苦手な自分は、数理社会編の理解は怪しいが、それ以外は十分楽しめた。
特に倫理編「トロッコ問題の射程」では、現在日本でのコロナ禍の特徴を見事に当てており、頷きながら読んでしまった。

科学に触れたいと挑んで、その敷居の高さに挫けることはなく、就寝前に1話ずつ軽く読んで想像力豊かな夢を誘うに効果的な書。
でもその夢は、起床前たった30秒の記憶なんだよな。(「思い出せない夢の倫理学」より)

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