軽トラ感が懐かしくて

連休中に軽キャンを試乗してきた
そこに至るまで色々思うことがあって。

現在介護施設で生活している身近な人間がいる。
高度成長期の波に乗って、バブルで頭イカれた典型世代。
彼の全盛期は典型的な成金スタイルで、リンカーン、コルベット、BMW、ベンツという華麗な車遍歴がその虚栄心を満たし、それをずっと見てきた自分は反発心から、車は乗れればいいという境地に至った。

一代で成功者となった彼が、現在独り身の介護老人となった姿を目の当たりにして、自分のこれからの人生を想像してみた。
やはり彼を反面教師として生きたいと思った。

快適に乗れればなんでもいい派の私の愛車はブリウスで、かれこれ7〜8年乗っている。
ハイブリッドだから燃費が良くて、ほどよいサイズ感は運転しやすく、静かだが面白味は全くない、どこにでも走っている無個性車だ。
そんな車でずっと満足していた。
しかし今回思いを巡らせてみたら、老いて自由が効かなくなる前に自由に旅がしたくなった。

だからキャンピングカー、でも何故に軽キャン?
虚勢ない価格、街中でも動きやすいサイズ感、ちんたら走行だけど居住感はバッチリ、これでいつでも気軽に家出・失踪できるから。

そして試乗したら、チッカッチッカッというウインカー音、身体に厳しい座り心地、尻下の振動と非力で煩いエンジン音。
学生時代にバイト先で運転した軽トラ感が蘇って、妙に懐かしく嬉しい感覚でした。
これが決め手か?!

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