談春 古往今来

勉強会から帰宅後、やっと今日最初の食事をし、心身ともに満足した気持ちで読書。
これ、私にとって最高の贅沢にて幸せな一時。
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本書は2003年〜2013年まで各雑誌に掲載されたインタビューや本人原稿などを再編集した25編。

やはり一番興味深く読めるのが故談志師匠とのエピソードで、亡くなってもう3年以上経つんだと改めてその偉大さを思う。
しかし本書は師匠との思い出ネタだけに終わらない。

著者の苦労を厭わず会話を繰り返して、相手と心を重ねて、その行き着く先は相手に⚪︎⚪︎⚪︎という思いをどう伝えるか、という信念には全く同感で、これは落語に限らず全ての接客業に言えるのではないか。
放送禁止用語でもないのに⚪︎⚪︎⚪︎と言葉に出せないのは、まだまだ私も診療の場でこれだけの信念を持って飼主さんと接していない故生じる恥ずかしさなんでしょう。
明日からの診療は⚪︎⚪︎⚪︎の気持ちを込めて飼主さんと向き合いたい。
本書読んで確認した飼主さん、「キモっ」なんて思わないでくださいね。

談志亡き後、ずぶの素人の私がこれからも見続けたい落語家は談春になるでしょう。

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