認知症になった蛭子さん
その生き方や人間性が、ほんわかしているだけでなく心に刺さる(私にとっては)蛭子能収が、2020年7月正式に認知症と診断された。
本書には本人、奥様、マネージャー、担当記者の心持ちが包み隠さず語られており、プラス発症後も金を稼ぐため(その理由も蛭子流、しかし妙に納得)仕事を続け、その一環の雑誌「女性自身」での人生相談も併せて収録されている。
身近な人間で認知症になり施設で生活している高齢者がいる。
転倒骨折、誤嚥性肺炎、入居中にアクシデントが発生してもコロナ禍で面会が許されず、やっと久しぶりに会うと、その変わりように愕然とする。
本書を読んで、周りに助けてくれる人間がいる者、素直に感謝の言葉が出せる者は幸運だと実感した。
自分がそうなったときのため覚えておこうと思う。
彼の今後を見届けたい。