記者たち~衝撃と畏怖の真実~
12作目
2017年アメリカ製作の事実を基にしたドラマ作品。
2002〜3年のイラク開戦前、大手メディアが揃ってイラクの9.11同時多発テロ黒幕と大量破壊兵器製造を、政府の思惑に沿って報道するなか、唯一真相を追ったナイト・リッダー社の物語。
物語の中心となった現実の社員たちが、撮影現場で助言し、当時の様子を忠実に再現している。
監督のロブ・ライナーが局長も演じており、社員を鼓舞するため実際に発した言葉に感動。
もし他のメディアが、政府の広報に成り下がりたいなら、ならせとけ。
我々は、他人の子を戦争にやる者の味方じゃない。
我々は、我が子を戦争にやる者の味方なんだ。
政府が何か言ったら、必ずこう問え。
” それは真実か “
日本に、これほどの気骨ある新聞社ってあるだろうか?
時に信じられないような無茶やる国だけど、こういう強い検証能を働かせる力がある国は羨ましい。
だったら初めから間違い犯すなよと言われたら身も蓋もないけど、コロナ禍の日本で最も足りないのはまさにこれだと思う。