絶対に勝たないといけない試合だった

WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
内山高志 VS ジェスレル・コラレス
2R 内山KO負け

スーパー王者(WBA以外に他団体の同級王者を獲得した場合もらえる)と暫定王者(正規王者長期欠場中の補充王者)を乱造して、自ら価値を落とした老舗ボクシング機構WBAが、真の世界王者を認定して、権威を取り戻すための統一戦であり、もちろん勝つのはスーパー王者の内山選手であり、暫定王者のコラレスではなかった筈だった。
ちなみに内山選手は他団体の王者は獲得していないのに、防衛回数を重ねた功績を称えられ、スーパー王座に認定されている。
このあたりの線引きもいい加減なWBAの悪習を、内山選手自ら勝つことで正してほしかった。

前日の最初の計量を400g超過して、サウナで縄跳びして2時間後の再計量でなんとかパスしたコラレスは、試合時間が長引けば不利と、最初から飛ばしてきたのかもしれない。
素人の私的な印象では、内山選手が普段のキレを欠いた変なジャブを打ち、相手のスピードに対応できていないようで、不吉な予感は残念ながら最初から感じた。
決め手となった2Rのコラレスの左カウンターは見えなかったそうだ。

あれほど絶対的な強さを誇示していた選手の、完全なKO負けを目撃してしまうとは。
スーパー王者が暫定王者に、それもきっちり減量できんような相手に負けるとは。
内山選手個人にとっても、日本のボクシング界にとっても痛恨の極み。

今夜は、切ないなー。

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