絶妙な煽り口

今朝の中日新聞から。

見出し読んで反射的に「だからぁ〜、今の欧米は日本のみたいにPCR検査しまくってないんだよっ、見かけ上日本が一番なだけっ」と怒りが込み上げたが、よく読むと最後に

検査体制を縮小している国がある一方で、日本が無症状を含めて新規感染者の把握を続けていることが影響した可能性もある。

と、しっかり事実が述べてあった。
しかし、センセーショナルな見出しに騙されず、細部まで熟読できる読者がどれほどいるかは大いに疑問。

日本経済新聞<別の視点>によれば

検査所や病院に日本だけが未だに行っているからだろうと推察します。
主要国の多くは家庭用簡易検査キットが一般的に普及しており、それで陽性になった場合は自宅隔離・療養が基本で病院にも検査所にもむしろ行かない事が奨励されています。
その際には行政への届け出も公的カウントもされない場合がほとんどです。
既に信頼に足る国民当たり検査数の世界比較データも一般に見当たらなくなりました。
各国でPCR検査をほとんどしなくなったからでしょうが、そういう事で検査数の比較もセットで論じない限りは感染者の絶対数を異なる前提の国際比較で論じる事にほとんど意味はないでしょう。

地元新聞紙よ、ここまでしっかり事実を伝えよ。

もう一点、分科会メンバーの「欧米の感染が落ち着いている時に、たまたま日本が急増したので、一時的にトップになったのだろう」という稚拙な見解は問題だ。
今日までの3年間、彼らレベルの研究者によって感染対策が決められていたかと思うと。。。腹立たしくてやりきれない。

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