相談受けた

好きな作家の伊集院静、週刊文春に連載されている人生相談「悩むが花」に、確か以下のような文面があった。
結婚の相談を受け、結婚しろと勧め、助言通りに結婚した若者が数年後

「婚姻生活がこんなに大変だと思わなかった」

「そうだろう、結婚して家庭を持つことは辛いことなんだよ」

「じゃあどうして勧めたんですか?」

「当たり前だろう。俺がこれだけ辛い思いしてるのを、自分だけ味わっているなんて我慢ならないんだよっ」

これ読んだとき爆笑したと同時に、なんだか妙に納得した。

年甲斐も無く、というか実年齢を意識せず浮かれてる私は、飲みの場で1〜2回り若い世代と楽しく話すことが多く、とうとう先日ある若者から、結婚についての悩みを打ち明けられた。
上述の笑い話を披露して彼の心を和ませた上で、自分なりの考えを話したが、正直彼には私の真意が伝わったろうか?。
オッサンが思い遣って話せば話すほど、若者にとっては心地悪い説教だもんな。
自分で言うのもなんだけど、その件については成功も失敗も、楽も苦も、語れるほどのうんちくは養ったと思う故、今心に刻むべきアドバイスはしたんだよな。
まあ、後になって彼が悔やんだら

「そらみろ、あのときあれだけ言ったじゃないか、時すでに遅し、それではこれから上手い失敗の仕方教えよう!」

と助言しよう。

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