生き直す 私は一人ではない
裸一貫高知から東京に乗り込み28歳で俳優デビュー、成功を収めたにも関わらず2016年、覚醒剤および大麻所持の容疑で逮捕、ドン底から這い上がり現在も完治ではなく回復中という、彼の半生記でありながら依存症に対して必要な認識が深まる書。
先ず最初に興味持ったのがこの動画を観たから。
こんな特異な幼年期はただ事じゃないと、一気に興味持って本書を取り寄せて、あっという間に読破した。
巻末に寄せられた国立精神・神経医療研究センター・薬物依存症センター長 松本俊彦先生の解説も、非常に簡潔で分かりやすく、依存症に対して社会がどのように接したら良いかが述べられている。
「恥を価値に変える」
自分と同世代でこれから人生再出発しようとする著者の決意は、依存症でなくとも仮に自分が人生のドン底を味わうことになったら思い出したい言葉だ。
是非、和製ロバート・ダウニー・Jr になってほしい。