現場にいて気持ちを察しました
ときは1995年12月9日 名古屋市総合体育館レインボーホール K-1ヘラクレス。
動物病院インターン1年目でペーペーの私は居ても立っても居られなくなり、開催1ヶ月前に急遽決まった、ある前座戦のために当日券購入して観戦しました。
大会第2試合 アルティメット特別ルール
田村潔司 vs パトリック・スミス
結果は55秒で決まった瞬殺戦でしたが、同大会11試合中、いや現在までの様々な観戦試合と比べても、相当緊張・興奮・歓喜した試合だった。
本人が回想する如く、勝つか負けるかで天国と地獄、その後の格闘人生首の皮一枚で繋がった一戦というのが、ヒシヒシと伝わった。
己を貫き孤立し、プロレス業界から干された男、起死回生のガチンコ勝利。
そりゃ泣けるわな。
大会フィナーレで全選手と共に再びリングインし、会場を隅々見渡していた田村選手の安堵の表情は、今もハッキリ覚えています。
人間、誰でも勝負のときはある。
そのとき逃げずに結果を出すことで、その後の道が定まり、確かな業績になると教えてくれた一戦でした。