湯を沸かすほどの熱い愛

37作目

チョイスする率が低い邦画の1本。
現実社会ではありえないような家族愛物語だが、決してシラけることなく十分に感動できた。

子供を持つ親の立場なら、子役の演技観ただけで泣けてしまうから、このような作品は反則だ。
0:20で見られる宮沢りえ演じる双葉の怒り顔に、自分の過去の記憶が蘇ってドキッとした。

心に傷を負った人間ばかりが出てくる物語なのに、暗い感じが一切しないのはオダギリジョー演じる一浩の存在が大きく、一家の大黒柱たる者、これくらい楽天主義な方が良いのかと思うが、そこは物語のなかで困窮が一切語られないからで、故に本作はファンタジーとして観た。

そうして鑑賞すれば、結末も許容できるどころか、よく練られた脚本だと思う。
感動した、よりも、面白かった、の方が作り手は喜ぶような気がしました。

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