最貧困女子
今年の1月に放送されたNHKクローズアップ現代「あしたが見えない・深刻化する若年女性の貧困」は、年明け早々観ていて非常にショックで、アベノミクスは失敗するなと確信した。
著者は裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター。
今までの著作を参照にしながら、個々の実例をあげて、貧乏と貧困の違い、三つの無縁、三つの障害について語る。そこで紹介される最貧困女子・少女の実態はTV以上に衝撃だ。
巻末で一応の考察・対策を述べるのだが、あとがきで著者の心情の限界を吐露する、救いようのない闇の世界。
本当に解決するのは過酷な問題だが、目を背けずにその実態を本書で確認し、相手の抱えた痛みが見える人間が増えることが重要だと思った。
小学生少女の過酷な実例は、読んでいて泣けてくるよ。
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