新日本プロレス異種格闘技戦40年目の真実

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年末の格闘技興行、対戦カード知って一気に萎えたが、それでも幻想は持ちたいのが昭和プロレスファンの性。
本書は、その幻想を膨らませる格好の材料・情報源にもなるし、過去の歴史的戦いの裏事情が、様々な関係者の証言から明らかになっていて、非常に興味深い。
当時のマニアを自負している自分でも初知のエピソードがあり、最近の所謂暴露本の中では良作といえる。

アマレス時代の栄光を盾に、他の選手を散々こきおろす谷津選手の証言に、ツッコミ入れつつ、笑って読めるレベルのファンにオススメ。

ガチンコ競技の格闘技にプロレス的展開を求めて、勝たせたい選手に肩入れしたことを、悪気もなく普通に証言するサダハルンバ谷川が、一番キラーでした。
しかしそれこそが、日本で求められる格闘技スタイル。
UFCより、圧倒的にPRIDEの方が、映画的で興奮した理由で、それができるかどうかが今年の大晦日の最大テーマであり、ただ単に昔のファンのノスタルジーを頼って、経営立て直そうとTV局が考えているなら失敗します。

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