後期高齢者である私が一生懸命守られるよりは、 将来ある子供たちを守りたい

第12回新型コロナウイルス感染症対策分科会(令和4年2月4日)の議事録から。

注目は15ページの川崎市健康安全研究所長・岡部氏の発言。

私はもう後期高齢者ですけれども、後期高齢者である私が一生懸命守られるよりは、 将来ある子供たちを守りたい。
でも、その守るというのは、感染から一瞬守るだけでは なくて、その子供たちの教育、教育というのはお勉強のことだけではなくて、その子の発育や精神状態、学校での生活といったことをひっくるめて、将来の子供たちがきちんと成長していく、育むということを考えなくてはいけないと思うのですけれども、そのときに、ある地域で発生しているときに一斉に学校が休むということは、取り得る比較的簡易な方法ですが、その簡易な方法を取るのか、あるいは最後まで子供たちの発育等々を守るという意味で、学校というものを死守するのかどうか。
そこが覚悟のしどころと、それこそポリシーだと思うのです。

偉いっ!!
この発言の岡部氏、現在76歳。
コロナ禍のこの2年、ひたすら生に執着する大人、子供を犠牲にしてでも生きようとする大人しか見ることができなかったが、やっと高齢の識者から感動の(当たり前か)言葉が聞けた。

「将来に渡る多大な負担を若者に背負わせてまで、救ってもらうほどの価値はありません、私の命は。
現世では腹一杯とは言えないまでも、精一杯生かさせてもらいました。
それこそ戦争もなく、日本経済がダントツだったバブルを親世代が経験させて頂き、トリクルダウンで私も良い思いさせてもらえましたので、今の若者にこれ以上の負担をかけては不公平ですわ。
身体が言うこと聞くうちは自分の身は自分で守りますから、どうぞ構わないでください」

強がりでも、私もこう言えるジジイになりたい。

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