延びすぎた寿命 健康の歴史と未来

連休読書1冊目。

著者はフランスの内科医で、医学と行政に精通した医療問題の専門家として、関連メディアに多数寄稿している人物。

先史時代から現在までの人類の健康の歴史と、現在のアメリカにおける平均寿命の低下問題について言及している。
人間の寿命は何千年もの間、30歳前後に留まっていたのが、およそ270年前から健康が著しく向上し、寿命が3倍に延びた、その理由が後半までの3章で解説されている。
注目は現在のアメリカの寿命後退現象で、それは「行動」と「環境」の影響によるという。
本書で初めて「絶望死」なる言葉も知って驚いたが、読めば納得の現代病理(ここ、始め〇〇と〇〇と簡潔に書いたが、これから読もうとする者にネタバレしてしまうから自主規制)が要因になっているとは、アメリカだけの問題にあらずと感じた。

理系特有の堅苦しい文体で読み難い厚書だが、14章の20ページだけでも読んで、量より質の生き方を習得するべし。

さあもう一冊。

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