座頭市 1989

勝新最後の座頭市で、1989年製作。

主演以外に監督、脚本、製作もこなし、実の息子の奥村雄大のデビュー作でもあったが、殺陣のリハーサル中の事故で、俳優が一人亡くなるアクシデントがあった。
勝の脚本無視のアドリブ、完全ワンマン体制下での撮影。
樋口可南子、蟹江敬三、内田裕也、緒形拳、陣内孝則が、其々アクの強い演技を観せてくれ、その他にジョー山中、安岡力也、片岡鶴太郎まで観られ、同年公開の「ブラックレイン」を彷彿させる。

私は当時21歳の若造で、なんの根拠もなく邦画より洋画が上位と位置付けて、「ブラックレイン」は劇場鑑賞したのに、本作は全く眼中に無かった。
あれから四半世紀も過ぎて、やっと勝新の座頭市の凄さがわかるとは。
若さゆえ、見る目がなかったことが悔やまれる。

カーアクションやガンファイトにも劣ることない殺陣の魅力満載。

1つ星 (まだ評価がありません)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ