僕たちは希望という名の列車に乗った

8作目

2018年ドイツ製作の実話を元にした青春作品。
原作はディートリッヒ・ガルスカの「沈黙する教室」で、著者本人も当事者のひとりとされており、本作においてはクルト・ヴェヒターらしい。

ゆとり教育以前の体罰が普通に存在した学生世代なら、誰もが経験したことがあるであろう、悪さをしでかしたときの教師による少しばかり手荒な犯人探し。
しかし本作では、それがベルリンの壁が建設される前、東西冷戦下の東ドイツで起きたことで、国家当局の調査対象にまで至り、学生たちのその後の人生を決定する選択を迫られる大事件となる。

仲間との結束を試されるギリギリの試練は、観ていて相当緊張すると同時に、本作に比べたら些細だけど自己の学生時代の苦い体験も想起してしまい、ヒトの弱さに向き合わされた作品でした。

オススメ。

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