ローガン

83作目

「X-メン」のスピンオフリシリーズ「ウルヴァリン」3部作の最終作。
前作の「ウルヴァリン: SAMURAI」は私的に残念な作品だったが、その製作陣が引き続き手掛けたので一抹の不安があるが・・・

マーベルなのに完全に大人仕様の西部劇、なんとなくイーストウッドの「許されざる者」を観ているような感覚だ。
もう出だしから、これじゃあバッドエンド・ローガンしか観れないことが明白。
アメコミにリアリティーとシリアスを求めて、我々大人が恥ずかしくなく鑑賞できるようにしたのかもしれぬが、ここまで主人公が老いて弱いと、クリストファー・ノーランの「ダークナイト」のようには楽しめない。
しかしながら、不死身のローガンの最期が代わりのテーマになり、最後までダレずに観れた。

あっ、ネタバレだ。

それにしても、老いに何も救いがないのが悲しい作品なので、大人向きでありながら私のようなジジイが観ると、近い将来を暗示しているようで怖い。
地上最強のテレパス、ミュータント界のリーダー的存在だったプロフェッサーXを、ただのボケ老人にしたのは、それが現実社会であったとしても切なすぎるでしょ。

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